よく言われる、二人めの育てやすさ。
我が家でも、それはもう、ひしひしと。
かねごんさんの書かれているとおり、リアルでは幾分口にしづらいこのネタ。
私も育児の記録に書いておきたい。
そして私もきっとそのうち「こんな時期もあった…(涙)」ってなるはずだ、そうに違いない。
それでも、今はこの「育てやすさ(仮)」のおかげで日々が成り立ってるし、その正体が何なのかを知りたくなっている。
二人目育てやすい説。
なんでなのだろう。
子どもたちの個人差なのか、はたまた私の変化なのか、あるいは家庭環境の変化なのか。
娘が我が家に来た4年前と状況が違うのは、
■二人目で、父母ともに経験を積んでる
■家がすでに、子ども仕様にカスタマイズされている
■母が専業主婦になっている
というあたりだろうか。
いわば、娘が体当たりでガシガシ開拓した獣道のあとを通ってる息子である。
幼い子どもに対して適性も耐性もほとんどなかった私に対する、娘の功績は大きい。
さりながら、どうも上の子と下の子の違う性質だな、と思っていることは結構あるので、書き出してみたい。
食べる
息子、とにかく食べる。
口に含んだものをぺーっとされたこと、なし。
何でも食べる。4歳娘より食べているくらい。
食に関するトラブルは、一時期、卵アレルギー疑惑があったことくらいで、後は何もなし。
何をあげてもよく食べる、それが息子。
⇔対する娘、いやなものは食べない、あるいは口に含んでも出していた。そもそもそれほど食に興味なし。なお、おやつは別腹。
便秘知らず
よく出る。ちなみに彼のうんちのにおいは、朗らかなくささ。なんというか、後ぐされのない、明るいくささ。長調のくささ。
⇔娘、便秘。
泣く理由が明確
おなかすいた or 眠い。泣く理由が明確かつシンプルである。
たそがれ泣きをほとんどしない。
⇔娘、なぜ泣いているのか不明のこと多々あり。癇癪とコラボして不機嫌フィーバー吹き荒れること、多々あり。
つらかった2歳児時代。今はだいぶいい。
人見知りしない
母以外に抱っこされて泣かない。いわゆる「ママじゃなきゃだめ」というのがなく、誰に対しても基本ニコニコしている。
⇔娘、永きにわたる「パパ嫌、パパあっち行って」期を繰り広げた。
肌が荒れない
これは不思議だが、肌が強いのだろうか。おしりも荒れなければ、口周りも荒れない。
そういえばまだ皮膚科にかかったことがない。
⇔娘、生後数ヶ月で皮膚科デビュー。プロペトとお友達。
おっぱいをうまく飲む
乳首を噛まない。全く噛んだことがない。引きちぎろうとしない。
⇔娘…(以下省略)
ほかにも、「フォルムがおもちっぽい」「口臭が焼き鯖っぽい」という、多岐にわたるどうでもいいかわいいポイントが搭載されていて、どうにもこうにもかわいがりやすいという特徴がある。
こうやって書いていくと、我ながらすごく楽そうだ。
息子の育児に関して今精神的に削られているところはないのだが、そういえば夜中に3,4度ほど起きてしまう。
それは結構つらい。
が、今の私には授乳用のクッションがあるし、毎朝起きて出かけるべき通勤先はない。
やっぱり、自分の変化、環境の変化もとても大きい。
二人目は必ず育てやすいよ!などといった妄言を吐くつもりはない。
そうなのだけど、誰かに何かを言うとしたら、「子ども一人でもこんなにワチャワチャ日々慌てふためいているのに、二人目など迎えられるはずもない」と思っていた2014年頃の自分に、「なかなかどうしてアンタの場合、二人目がいたほうがむしろ育児が楽になるという摩訶不思議なことが起こるんだよ」とつぶやいてみたい。
追記
娘と息子一人ずつだから、個体差なのか男女差なのかよくわからない。
よく言われる「女の子だから**」、「男の子だから**」、はどうなのだろう、私はどちらかといえば懐疑的なほう。
でも育ちにおける男女の傾向はよく出る話題で面白いし説得力もあったりするから、そう言われればそう?と思ったりもする。
(PDFファイルが開きます)
森下 順子 , 森下 正康(2006)「幼児の気質が母親の行動特徴と養育態度に及ぼす影響
」『和歌山大学教育学部紀要. 教育科学』56, 43-50.
これは因子分析を使って、育てやすさ・育てにくさと男児女児の性差を関連付けて考察している興味深い論考。
「母親は、異性である男児との接し方がわかりづらいため、距離をおいて接し、女児より冷静なかかわりになると考えられる」
「男児の育て方が、女児より難しいので母親は、冷静になり、子どもからの影響は女児より少なくなると考えられる」
はえー、ほ、ほんと?